急性心不全、うっ血性心不全、左心不全、右心不全
心不全
症状・説明
心不全はその出現の仕方により2つに区別され ており、心筋梗塞などによって起こる場合を急性心不全、高血圧症や心臓 弁膜症などによって徐々に起こってくる場合をうっ血性心不全と呼んでい る。又、左心室の機能の低下による心不全を左心不全、右心室の機能の低 下による心不全を右心不全という。
心不全の症状としては、動悸や息切れ、呼吸困難、むくみである。最初は 坂道や階段を上る時に動悸や息切れが起こり、病状が進行すると平地を歩 いても息苦しくなる。さらに進むと、夜、床につくと咳が出たり、息苦し さで寝られなくなったりする。
また足にむくみが出ることもある。他にも 倦怠感、疲労感、食欲不振、体重減少、動悸、不整脈、尿量減少、浮腫、 呼吸困難、喀痰増加など。日常的には、脈拍が速くなる(100/分以上が続 く。)というのが分かりやすい指標。
これらの症状は、ポンプ機能低下に伴い全身の臓器に十分な血液が流れな いことから起こる症状と、全身の血液が心臓に戻りにくく、うっ滞するこ とによって起こる症状に分けられる。
原因
右心不全は右心室の機能が低下し、大静脈にうっ血を生じ、そのために静 脈圧が上昇して血管内から水分が組織にもれ、むくみや腹水が起こる。肝 臓の腫れも大動脈のうっ血に起因する。
また、心不全の悪化要因として、塩分の多い食事や過剰の飲水、精神的・ 肉体的ストレス、過労、呼吸不全、感染、消化器疾患などの合併、などが 上げられる。
対策
心機能が低下している人に対しては、@水分制限、塩分制限、A安静時間 の確保(特に食後、入浴後)、B薬物療法、を行う。自覚症状に応じて、 安静時間の確保が重要である。食事中の塩分は最低でも10g以下(6〜7g/ 日以下)に制限し、水分は体格にもよるが、1000ml/日を目安にする。
また、習慣として、食後・入浴後の安静時間を確保する。特に入浴は心臓 に対して非常に負担になることが確認されており、心機能の低下がみられ るとき入浴回数を制限し、湯温・入浴時間にも注意を払う。また、安静と は体の安静だけでなく、精神の安静も大事である。寝たままといっても、 長距離の移動はそれだけでかなりの負担となる。旅行や外泊にも注意を要 する。
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